この記事をアップしたのは男子代表が36年ぶりに自力出場を決めたオリンピックや親善試合を翌月に控えている2024年6月です。
そんな中で忘れている人もいれば頭にもない人もいる中、待ってる人は待ってる(期待値はそんな高くないかもしれないけど)日本ハンドボールリーグ第二次(勝手にこう呼んでる)新リーグ構想が6月発表予定です(あと数日で6月終わる)。
もう出される!と思ってざっくり思い出すためと記録用に。ニワカの感想なので悪しからず。
ついにハンドボール界が本気出した!と思った2021年
JHA(日本ハンドボール協会)の下部組織だった日本ハンドボールリーグ機構が独立し、世界最高峰のプロリーグを目指すと謳って、外部から理事を選任したんだ。Bリーグ初代事務局長の葦原さんを代表理事、今も著名なあの方や今もご活躍のあの方等を理事に選任して。その選任方法も公開されていたからすごく驚いた!ちゃんとしてる!と思ったよ当時。
開かれたハンドボール界に最初は期待感でいっぱいだった
ファンも選手も関係者も今の10倍くらいはSNSで投稿していたと思う(体感)。
ついに変わるんだ。外へ向けて認知されようとしているんだと本当に期待した。
代表戦を配信でみてるだけのニワカな自分が実際に2021-22シーズンプレーオフのために代々木に行ったしな(超楽しかった)
結論から言うといったん白紙にもどった
2022年夏に新リーグ参加申請をしたのが、男子で7チームだった。5チームは申請しなかった(ジーク・大崎・湧永・トヨタ東日本・ゴールデンウルヴス)。分裂してもプロリーグ始めればよかったじゃんと思う人もいるかもしれないけどそれがもろもろの下記のような状況で叶わず。(女子は財務要件を理由にテラスだけが見送っていた模様)
プロリーグへの参加を見送った5チームのうちの1つが、ジークスター東京。プロクラブチームとして他チームから有力選手を獲得し、日本代表選手や元日本代表選手を多く抱え、演出や集客にも当時ダントツで一番力を入れていたチーム。そのチームが参入を表明しなかったのは、リーグにとって小さい影響ではなかった様子。
そしてもう一つが湧永製薬のハンドボール部(現在は安芸高田ワクナガハンドボールクラブ)。湧永寛仁さんは、葦原さんを選出した際も日本ハンドボール協会の会長だった。
湧永製薬の社長でもある湧永さんは、参入要件が高いことで参入を見送るチームが出ることに反対していた。分裂危機となったとしても葦原さん主導の新リーグを進めることを一旦止めたかったみたい。
そして、2023年春に、参入要件が見直され、全チームで行われること、つまり分裂を回避することが決まった。
2024年9月開幕の新プロリーグは全チームでスタート! (japanhandballleague.jp)v
そして、いろいろあったぽくて(この辺がっかりしすぎて情報あんまり得てなかったし記憶もないので調べた)葦原さんは2023年春に協会の副会長職を解職され、2023年6月にJHLリーグの代表理事を自らの意思(だけではないかもしれないけど)で退任された。
そのあとのリーグ代表理事は、女子でリーグ連覇中の北國銀行会長である中村和哉氏が引き継いだ(火中の栗を拾うとネットで見た記事で表現されてた)
湧永氏も責任をとってハンドボール協会の会長職を退いた。2024年現在はジークスター東京の代表だった金丸恭文氏(ジークの代表は2024年2月で退任)が協会の会長職を引き継いだというわけで、今はハンドボール界内部の人間が実権を握っている(言い方悪い)状況だ。もちろんお二人をはじめ、ハンドボール界をよくしようという思いで皆さん動いてくださっていると思う。落ち着いたら外部からまた人を招聘できるようになってほしい。
何が分裂させたのか。ニワカ目線
自称ファンなりの記憶を辿ると、JHLはほんとに慈善事業みたいな感じで1チーム1年で2億くらい運営費として使うチームもあったみたい。(うまくいってる企業のチームならいいけどクラブチームは厳しいですよね)最終的に残る収益はもちろんない。
そんなのいつ続かなくなってもおかしくないからハンドボール界の発展のためにも稼げるようにしましょうねということで、第一次新リーグ構想ではシングルエンティティ(リーグとチームを一つの会社とみなすやりかた)や、選手のプロ契約推進や、アリーナ要件、アンダーカテゴリーチームの育成などを整備していた模様。
各チームの財務を健全化することや選手の環境向上などを目指し、これまで決まっていなかった契約関係、移籍関係などガバナンスについても整備し、チケット販売やグッズ販売もリーグで一括して行い、チームの負担を減らしましょうというものだったと思う。
しかし、従来の加盟金100万→1500万 従来の年会費600万→3000万へというのがやっぱり厳しかったようだ(これは、その後分裂回避時に譲歩案として両方1000万になった。)ファンから見ても厳しい。
もちろん、その上がった分リーグに集まった資金を元手にリーグとして収益が出るようになれば、各チームに分配されることになっていた。けれど、収益が出るまではチーム持ち出しになる。(ここの部分が問題視されていた)
それくらいの痛みを伴わないとできない改革だったんだとおもうけど、お金集めに競技者の登録料をあげている協会ですらクラファン使わないとならないハンドボール界では実際厳しいっすよねとも思った。やる!と決めて覚悟を持ったらできたのかもしれない。そのへんの意思の統一は、予想以上に難しかったみたいだ。
他のうまくいってるスポーツと違うのはまだファンの数も競技者の数も少ないこと。頑張ったらいけるかもと思える数字じゃなかったのかもしれないです。
すべてニワカの感想と推測です。
第二次新リーグ構想は2024年6月発表予定!
これを書いているのが2024年6月26日!なんかBリーグは盛り上がってるし、SVリーグの話題が盛り上がってるし、ハンドの新リーグ構想出しにくいかもしれないけど、地味でもいいから一歩ずつ進んでほしいので応援しています!
いろいろなことが白紙にもどって厳しい状況だとおもうけど、開かれたハンドボール界の第一歩が踏み出されたことや、演出や集客なんかで伸びているチームも多く、以前よりファンのことを考えてくれているチームも増えてきていることや、細かな問題点が明確になって整備され始めたこと。それは第一次新リーグ構想があったからだと思います。かくいう私も第一次新リーグ構想がなかったらプレーオフにも行ってないだろうし、このように応援していなかったかもしれないからな。
とにかく地道にやれることをやって信頼されて、ファンも増えて、スポンサーも増えて、選手の環境や関係者の環境が良くなって、競技者も増えて、この歴史があったから今があるってバスケみたいに言えるように、頑張ってください!!(誰に対して)(自分こそブログ更新もっと頑張れ)
ちょっと前まで〇〇にしてほしい!とか、なんで〇〇じゃないんだ!とか思ってたし言ってたけど、それは頑張ってる中の人たちに失礼だと気付いてきたのであんまりやらないようにします。(たまにやるかも)
他にも書きたいけど長くなるのでとりあえずこの辺で。
参考記事(過去記事なので、現在に当てはまらないことがあります)
https://halftime-media.com/wordlist/10104/#:~:text=アメリカのプロサッカーリーグ,機構と契約を結ぶ%E3%80%82
ハンドボール「次世代型プロリーグ」の参入審査はどう進んでいるのか? 米田委員長に聞くリアルなプロセス(大島和人) – エキスパート – Yahoo!ニュース
日本ハンドボールリーグ、激動の背景 未来に向けて果たすべき“最低限”の責任とは?(大島和人) – エキスパート – Yahoo!ニュース
欧州で大人気「ハンドボール」 日本でも“新プロリーグ”のはずが…発足前からいきなり分裂状態 【大阪発】|FNNプライムオンライン
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